南海トラフ巨大地震を想定した愛媛県警の初動訓練が20日朝、本部と全16署であり、警察官ら計約350人が災害警備本部の立ち上げや被害の情報を集約する手順を確認した。
 午前6時に県内全域で震度6弱以上を観測し、津波警報が出たとの想定で、参加者に事前に内容を知らせず実施した。
 県警本部には、午前7時半ごろまでに徒歩や自転車などで約150人が到着。会議室に電話やパソコン、無線などを設置し警備本部を立ち上げた。各署から「多数の行方不明者あり」「車両複数台が交通事故を起こしている」などと無線で報告があり、県警のヘリコプターも撮影した映像を伝送。本部が情報の取りまとめや指示を行った。